国立大学法人 名古屋工業大学 X 株式会社 桑原 2018年度共同研究報告会の開催

国立大学法人 名古屋工業大学 X 株式会社 桑原 2018年度共同研究報告会の開催

国立大学法人 名古屋工業大学 山下研究室と、株式会社 桑原 技術部による「2018年度共同研究報告会」が、当社本社会議室で開催されました。
本年は、昨年の研究を更に進化させ、リン酸の貯蔵庫とも言われる「フィチン酸」の吸着を可能にする研究成果の発表となりました。工業実廃水には、活性剤、洗浄促進剤など添加剤が含まれていて、公害・汚染の元になる”アオコ”や”赤潮”に栄養源を供給してしまう「リン成分」の除去が難しいコトが従来からの課題でした。今回の研究で、フィチン酸を吸着する「吸着剤」に不織布を繊維状に加工することが実現し、通液によってリン酸の吸着が可能になりました。この成果は、公害などの一般的な環境負荷への対応に止まらず、食品廃棄物による環境問題への適応が期待されます。また、当社事業サービスの一つである、織物・布帛などの「堅牢度改善」に、吸着剤の効果を応用できる可能性が広がりました。

当社は、名古屋工業大学との様々な共同研究の取り組みを開始してから9年が経過しました。今回のような環境への取り組みなど、今後も幅広い技術力向上を目指してまいります。

左から、桑原社長、斎藤 宏樹さん(名工大 山下研究室)
技術部開発課 東主任、山下啓司教授(名工大 工学部 生命応用化学科)